ニッカ【フロンティア】について解説(25年4月より入手困難!?)

ハイボール入門編
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 2024年秋に発売されたニッカウイスキー渾身の新作、
「ニッカ フロンティア」

 今回は遅ればせながら、こちらについてガチ男の解説をしていきたいと思います!

というのも、ウイスキーファンの間で衝撃だったのが、発売からわずか半年で一般発売が終了し業務用専門販売になるとのこと。
 情報が入り私も数本確保した次第です。
 確保したいと思える内容だからこそ、記事としてとどめておこうと思いました。
ちなみに、メーカーの想定よりも販売が好調だったため生産量を確保する期間を設けるのが目的の一般販売休止とのことです。一定期間(不明)が経過すればまた販売されるでしょう!

ニッカウヰスキーとは?

竹鶴正孝氏
不明 – http://www.bushidodreams.com/?p=4354, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=130248503による

1934年に「マッサン」こと竹鶴正孝氏が創業。
竹鶴氏は、日本人に本物のウイスキーを飲んでほしいという思いのもと、本場スコットランドでウイスキー作りを学び、そのノウハウを活かしジャパニーズウイスキーを誕生させました。
 現在はウイスキーをはじめ、ブランデー、スピリッツ、リキュール類、焼酎等を製造。
 ウイスキーの蒸留所は北海道の余市蒸留所、宮城県の宮城城蒸留所、スコットランドのベンネヴィス蒸留所を所有しています。
 製造された酒類の販売は現在親会社であるアサヒビールが行っています。

【フロンティア】どんなウイスキー?

商品特徴|ニッカ フロンティア|NIKKA WHISKY
心地よいスモーキーさと濃厚な味わいのウイスキー「ニッカ フロンティア」のオフィシャルサイト。あなたの地図に、まだない場所へ。

 ニッカウヰスキー創業90周年を迎えた(創業者・竹鶴正孝氏が1934年、ニッカウヰスキーの前身となる大日本果汁株式会社を設立)2024年の秋に発売されたブレンデッドウイスキー。
 実売価格は¥2000。アルコール度数48%。メーカー推奨は、氷+炭酸、最後に【フロンティア】を浮かせた「フロートハイボール」。(後述)
 「フロンティア」は❝辺境❞や❝開拓❞、❝新天地❞の意を持っていて、このウイスキーをユーザーにとっての新体験としてほしいとの願いが込められているようです。

 フルボトルが500mlと、一般的に700mlが一本の瓶詰め容量として多い中でやや少なめの容量設定。
しかし、ウイスキーファンとしてはまったく不満要素とはならない内容となっています。

 結論から言うと、ブラックニッカシリーズのどれとも被ることのないキャラクターといえます。
物理的な(アルコール度数48%であったり、容量500mlであったり)構成は置いておいて、デザインや原酒比率、一番はもちろん味わい。ターゲット層もビギナーからファンまで大きく射程圏内を狙っていると思われます。調べるところによるとビギナーに選ばれることにはかなり注力されていたようです。

 

 では内容を深堀していきましょう。

 構成原酒

 ウイスキー一本のボトルが出来上がるにあたり、様々なパターンのブレンドが試されます。「原酒」と呼ばれる樽熟成されたお酒(蒸留後に樽詰め、一定期間熟成されたものがウイスキー)がプロのブレンダーの試行錯誤の末に行き着いたレシピが一本のボトルにまとめられるというわけです。


 フロンティアに関しては、公式によると余市蒸留所のモルト原酒を中核にブレンドされているようです。
余市蒸留所のヘビーピート原酒、いわゆるスモーキーさの強い原酒を使用しており、
モルトとグレーンの比率はモルトが50%を超えるとのこと。

 なぜあえてモルト比率が高いことを主張しているかというと、
グレーン原酒はモルト原酒よりも生産コストが低く、味も穏やかでどちらかというと個性がない分受け入れられやすいため、巷の「ブレンデッドウイスキー」はグレーン原酒比率の方が高いものが多いのです。

 要は、ニッカウヰスキーオリジナルの味をしっかりと生かして(モルト原酒の個性)強い意気込みで新商品を開発したということ。ニッカの開発陣としては、一般的なコアなウイスキーファンはもちろん、普段ウイスキーをそんなに飲まない層にもアプローチすべく、スモーキーさを絶妙なところに調整したということです。
 かくいう私ガチ男も、「シングルモルト余市」の大ファンでして、余市のピーティな原酒を使用したというフロンティアの味わいにはロマンを感じ、行ったことのない(笑)北海道余市に思いをはせながら一杯いただくというのが幸せな時間となっています。
 余市のピート感は、いわゆるスコッチのアイラモルトのようなものではなく、土っぽさや炭火の煙のようなアーシーなニュアンス。それがフルーティな個性と交わることにより国内のどんなシングルモルトとも違う唯一無二の存在、味わいとなっています。

ちなみにグレーン原酒も、ニッカウヰスキーお得意の「カフェグレーン」を使用されていると思われます。
 カフェグレーンというものまた、ニッカウイスキーを語るうえでは避けて通れない製法が採用された素晴らしいもの。一般的なグレーン原酒よりも手間がかかる分、なめらかで香り高く、穀物由来の甘さが残ったものが完成するのです。

ガチ男 レビュー

ストレート

 若干のアルコール感がありますが開栓数週経てばほぼ気にならないレベル。
柑橘感(オレンジの皮?)、爽やかさあり。ややスモーキー。正露丸のような香りではなく、シンプルに料理時の煙のようなニュアンス。
 味わいは甘さが強く、モルトの個性というよりも、初飲時にはやはりカフェグレーン使用かなというようなグレーンの甘さ、バランスの良さを感じました。ブラックニッカシリーズにも共通して感じられるまろやかな「グレーンの個性」とでもいうようなニッカらしい味わい。
 余市モルトを中核にというのがわかるフルーティさ×煙さがありますが、余市ほどはピート感はなく、これはウイスキービギナーにもしっかりリーチするなという印象です。

  • 焼いたオレンジ
  • 灰、肉を焼いたときの煙、ライトなタバコ
  • スポンジケーキのような甘い香り
  • 味わいー甘みが強く濃厚
  • 48%の濃さを感じつつアルコール感はほぼなし(開栓数日後)
  • 柑橘感が鼻を抜ける
  • カスタードクリーム・バニラ
  • 比較的長めな余韻と煙感

ハイボール

1:4で作ってみました。
ソーダもグラスもしっかり冷やし、キンキンの状態です。
グラスに鼻をやると、焦げ感、柑橘感が炭酸ではじけます。美味いです。
樽感というか、ウッディさが少し増した感じがします。ややビターさも増し、味は若干単調になります。(1:3くらいの方がよい?)
 もともとハイボールバカなので、まず間違いなく美味しいと感じてしまうのですが、ストレートのパンチが強かったので物足りない印象。
 少しフロンティアを足して飲みすすめてみたところ、やはり美味いです。
昨今のハイボールブームもしっかり鑑みている作りで、ソーダと合いますね。
先述の通り私は余市の大ファンなのですが、ハイボールにするとまた余市とは全く違うものだと(良い意味で)知らしめられます。余市はリンゴのような香り、フロンティアは柑橘系の香りと味わい。(某Youtuberは青リンゴと表現してました)
 スモーキーさは、ヘビーピートファンの私としては物足りない部分もありますが、普段飲みのハイボールとしては申し分なく美味いです!余韻のスモーキーさは心地よい。

  • 酒質は軽めでソーダと相性よし◎
  • 柑橘感
  • 焦げ感
  • ビターさがやや強くなる
  • スモーキーさはそれなりに存在感あり
  • はちみつ感、フルーティ感
  • 樽感(木っぽさ)

―フロートハイボール

こちらはメーカー推奨の、氷ぎっしりに炭酸水を注ぎ、最後にゆっくりとフロンティアを表面に浮かせるイメージで注ぎ完成の「フロートハイボール」。

 味わいの変化を楽しむことができる飲み方ですね。

最初はほぼストレートですが、ゆっくり飲みすすめるとソーダとフロンティアが交じり合い、グラデーションを感じることができます。
 個人的には、面白い飲み方とは思いますがシンプルに最後の方が薄くなっていくため、普通のハイボールを作った最後にフロート(ティースプーン一杯程度)する方が好きです。(笑)
 普段あまりしない飲み方なので新鮮味があるのは間違いないかなと思います。
 あとは、ソーダをグラス1/3入れたところにウイスキーを静かに30~45ml注ぎ、そのあとさらに残りのグラス分ソーダをゆっくり入れて完成させる❝サンドイッチ式❞、❝志村けんさん流❞も好きです。

ロック

ロックグラスとマスター メジャーカップ

 甘みが増し、フルーティさは少し影を潜めます。柑橘感と焦げ感、甘さ、バニラ感や樽感が強く感じられるロックで美味しいです。

水割り

ガチ男としては結構おすすめです。
ブラックニッカシリーズでも水割りも美味しいとレビューしているのですが、ニッカのブレンデッドウイスキーは水割りに向いていると思っています。というのも、上述したカフェグレーンというニッカオリジナルといえるグレーン原酒がブレンドされており、特有の甘さをもたらしています。水で割った時にしっかり甘さが残り、また樽感を下支えする要素としてとても大きな役割を担っているように感じております。

まとめ

さて、足早ではありますがこの時期にニッカフロンティアの記事を書いてみました。
味についてのレビューもですが、今回はニッカウヰスキーという日本を代表する国産ウイスキーメーカーのロマンや意気込みを伝えたいという感覚になりました。

 竹鶴正孝さんの開業当初の思いや、90年という歴史、安価ながらも超高品質をラインナップとして継続している企業努力。ウイスキービギナーから毎日ウイスキーをたしなむ通まで満足させてくれるニッカウヰスキー、最高です!

スペックについてまとめ

  • ニッカ創業90周年で作られたウイスキー
  • ¥2000前後で購入可能
  • アルコール度数48%
  • 入手難度:低(2025年3月)
  • 余市蒸留所ヘビーピートモルト原酒を使用
  • 柑橘感・バニラ感・余韻にスモーキー・度数高めゆえのコクがしっかり
  • 2025年4月より一般販売が一旦休止(生産量確保のためか)

ガチ男なりの総括としては

  • 創業者竹鶴氏の思いを継承する、ブランドの意気込み
  • ¥2000前後のウイスキーすべてのなかでも「買って間違いない」と思える内容
  • 飲み方のおすすめはハイボール・水割り
  • 1:3の割合がおすすめ(水割りは1:2でもよい)
  • 突出してこれというものはないが、ブラックニッカシリーズのどれとも被らず、バランスの取れたポジションを築くキャラクター
  • 普段飲み、特別な日どちらにも取り入れられる万能ウイスキー

今回は、ニッカフロンティアについてのレビューでした。
朝ドラのマッサンをまだ観たことがないので、これから観てみようと思っています!

それではまた別の記事でお会いしましょう!

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